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Excite エキサイト : 社会ニュース


どうやら、コンクリが剥がれちゃったみたいですね。そして内部の鉄筋が見えたとか…。
鉄筋が見えたってことは、火事の時にその鉄筋に火が直接あたり、熱が急速に伝わる
ってことです。するとどうでしょう。たちまち鉄筋は柔らかくなります。重さに耐えられなく
なります。すると曲がってしまいます。そして校舎は倒れます。
こんな悲惨なストーリーも考えられます。
だから、建造物の鉄筋の外側にはガードが必要なのだ!!ということを授業で聞きました。
そして、昔はその大役をアスベストが担っていたのだと。
アスベストは「石綿」と表記されることもありますね。字の通り、石の様な性質の綿上の
物質らしいです。だから、これを材料に使えば熱を伝えにくく、かつ強度のあるものに
なるらしいです。
だから、昔の政府はこのアスベストを使うことを推奨していました。むしろ、法によって
アスベストを使う量を決めていました。つまり、アスベストを使わない建物は違法だった
時代があるのです。
そして幾年もの潜伏期間を経て「悪性中皮腫」が出てきたのです。
悪性中皮腫の潜伏期間は30年以上と言われています。
さらに、暴露量は「肺ガン」や「アスベスト肺」の量と比べて少なくても生じるので、
今やどこで悪性中皮腫になったのかわからない状況なのかもしれません。
ある学者の見解では、今後十数年経つと、日本人の多くが悪性中皮腫などの、
アスベストによる害で死に至るということを述べています。その数10万人…

恐ろしい数字ですが、これはいわゆる危機管理って奴かもしれません。
そこで気になるのがアスベストの一般環境での空中散布度です。
アスベストは先に述べたように綿状の繊維つまり、ファイバーです。なので単位は
『 f / l 』=fiber per liter で表記するっぽいです。
で、一般環境の量は「0.1[f/l]」と調査されています。
そこで、日本の量を調査すると、
郊外…  0.04~0.99  f/l
都市…    ~1.76 f/l
事業所… 0.09~13.47 f/l
交通過多…0.13~1.96 f/l
となっているようです。(数年前の調査結果なので今とは違うはず…orz)

で、一番気になるのは政府の決めたアスベストの適正量、というか環境基準です。
なんと、1989年に敷地環境基準として
       10[f/l]  
が定められています。
これは危ないのでは???
だって、一般環境が0.1ですよ。その100倍が環境基準!!
危険だって、それは。
と思うのが普通です。
でも、1989年にはまだアスベストがそこまで悪の親玉的存在だと
認識できなかったのです。仕方ないのかもしれません。
遅れること7年、環境の一般的な基準としてVSDというものが定められました。
これは生涯死亡率が10のマイナス5乗、つまり10万人に一人が死亡する
確率みたいなものです。(「VSD」=Virtually Safety Dose)

1989年に定めた敷地環境基準は、このVSDの100倍の危険度を示します。
平たく言えば、10万人に一人が、千人に一人って確率に増えるのです。



こんな危険な結果が出ているので、一刻も早く法的対処をし、
さらに、成分分析などいろいろな方法によって悪性中皮腫の
発病対策を行っていって欲しいものです。



(ここに書いた情報は基本的に古い可能性があります。
 興味を持たれた方はご自分で調べられることを強く推奨します。)
by skc_rr-22 | 2006-06-10 15:24 | 時事??


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